はじめまして。 たにざわ歯科クリニック 院長 谷澤 和紀と申します。
私がメールマガジン「まぐまぐ」に連載していたものをホームページ用にリメークして登場させました。
注意事項
◎一般の方向けの内容なので、厳密な医学用語は使用してい ません。
医学的な専門性から考えた場合、妥当でない表現があると思いますが、
 なるべく平易な表現を使用するようにしてい ます。
◎体の状態は個人によって異なっています。
◎現在治療中の方は かかりつけの主治医と相談をしてください。
 第13号 なぜ虫歯になるの? パート2
前回は、虫歯の原因が虫歯菌の出す「酸」であることをお話しました。
今回はこの虫歯の原因菌についてもう少しお話しさせていただきます。
さて、人間の体の中にはたくさんの細菌が住んでいます。
皮膚や胃、腸 の中、お口の中などです。
例えば、腸の中には乳酸菌が住んでいて、消化を助けてくれています。
虫歯菌がいなければ・・・
「虫歯菌がいなければ虫歯にならないじゃない」と御考えになる方がい らっしゃると思います。
その通りです。
実際、虫歯のワクチンみたいなものを作ろう、という研究もされました。
しかし、虫歯の原因菌は1種類だけではなく、それらの細菌だけを退治するお薬は難しいだろう、ということになったそうです。
また、ある細菌を退治すると、かわりの細菌が繁殖してしまうことがあります。
これを『菌交代現象』といいます。
虫歯の特効薬が発明されるまでは、我々は虫歯菌とうまくつきあっていくしかないようです。
虫歯菌とのつきあいかた
野生動物には虫歯が無いそうです。
しかし、人間と同じ物を食べるようになった、最近のペットには虫歯が発生するそうです。
もちろん野生動物のお口のなかにも虫歯菌はいます。
日本人に虫歯が出 来始めたのは、砂糖が外国から伝えられてからだそうです。
柔らかい物や甘い物ばかりを食べていた江戸時代の将軍は、成人するころには歯がほとんど残って
 いなかった、なんて話を聞いたことがあります。         
ちょうど、今の現代人の食生活みたいですね。
虫歯は現代病である、とか文明病だといわれる所以です。
現在の食生活を捨て、昔のような原始的な食生活に戻ることは不可能ですので、上手く虫歯菌と
 おつきあいをしていくしかないわけです。
例えば、
・繊維質の食品を多くとる     繊維質の食品(野菜などですね)は食べることにより、歯の表面をお掃除してくれます。
・歯を良くみがく           当然ですね  
・甘いものをだらだら食べない   甘いものを食べると酸が出ます。
                    しかし、甘いものは人の心を落ち着け喜びを与えてくれるものです。
・よくかんで食事をする   
                    よくかむと、だ液がたくさん出ます。
                    だ液はお口の中の汚れを洗い流してくれます。(歯垢は無理ですけど・・・) などですね。
虫歯になりやすい人、なりにくい人がいます。
一生懸命歯をみがいているのに虫歯になってしまう人、全然歯をみがかないのに、不思議と虫歯の無い人です。
これにも虫歯菌が関与しています。
お口の中の細菌のバランスに問題があります。
次回はこのことの触れてみようと思います。
今回のポイントは・・・・・
 ・虫歯は文明病  ・虫歯菌とのつきあいかた   以上今回の内容でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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              バックナンバーがご覧になれます
 第1号  予防の時期『3 ・6 ・12の法則』
 第2号  フィンランドという国を知ろう
 第3号  フィンランドの虫歯予防事情
 第4号  『フッ素は毒!』って本当?
 第5号  フッ素の正しい使い方
 第6号  フッ素はどうして虫歯を予防するの?
 第7号  『ハミガキコ』の話
 第8号  フッ素洗口とは?
 第9号  子どもの歯並びが気になり始めたら
 第10号  歯並びが悪くなる原因(前編)
 第11号  歯並びが悪くなる原因(後編)
 第12号  なぜ虫歯になるの? パート1